2023年11月5日(日)に出演させていただきました公演「ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団 第63回定期演奏会 W.A.モーツァルト《劇場支配人》/A.サリエリ《はじめに音楽、それから言葉》」が、第22回佐川吉男音楽賞を受賞されました。
公演の詳細は、アーカイブよりご覧ください。
贈与理由は以下の通りです。
オーケストラと合唱団を持つだけでなく、オペラを上演する劇場まで持つ大阪音楽大学は、教育機関ならではの見識と使命感を持って、オペラの自主公演を続けている。民間のオペラ団体では集客に不安があり手を出せない、しかし重要かつ世に知らしめる意義のある作品を、様々な制約を知恵と努力で払拭しつつ上演し続けている。その歴史の中で、今回の指揮者の牧村邦彦も、演出家の井原広掛も成長してきた。彼らの努力と精進は言うに及ばず、それを支え続けた大学側の高適な教育的見識にも改めて敬意を払いたい。その牧村と井原の獲得した成熟が、出演者や学生、聴衆に還される。広義での「教育」の具現こそが、正にカレッジオペラハウスの歴史そのものなのではないだろうか。
今回の「モーツァルトとサリエリ」のプログラムも、街学趣味とは一線を画した演奏によって、これらの作品に生き生きとした生命を与え、聴衆の喝来を獲得した。これに続く「ハイドン・オペラ・シリーズ」への更なる期待も膨らむ。
佐川吉男音楽賞実行委員会「第22回佐川吉男音楽賞、同奨励賞の決定について」より抜粋。
